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潜渓寺
 
    唐高宗の時代に彫った洞窟で、「前庭後室」の姿を呈している。前庭は長方形であり、現存の木構造の軒建築が前世紀90年代に洞窟の建築遺跡により建てられたものである。後室は横の長方形であり、天井が弓形のように見え、仏像が1佛・2弟子・2菩薩・2天王である。主佛の阿弥陀仏は高さ7.80mで、波瀾状の髷を結び、顔つきが豊満で、体格が立派で力強いように見える。阿弥陀仏は須弥壇に端坐し、左側の観世音菩薩、右側の大勢至菩薩とともに「西方三聖」と称される。観世音と大勢至菩薩の冠の中央には其々化仏と宝瓶を彫刻し、各自の身分を象徴する。菩薩像は姿が上品でおとなしい、表情がやさしくて重厚で、唐代初期における竜門菩薩像の代表作と言える。二天王は両側に立ち、威厳な姿を呈し、よろいを身に付け、其々一つの夜叉を踏んでいる。
    潜渓寺は熟達した丸刀刀法を採用し、竜門彫像の芸術成就を充分に反映している。唐代では阿弥陀静浄土の信仰が非常に盛んなので、竜門石窟の阿弥陀仏の数量は仏像の中で第一位を占める。これは「浄土宗」の活動と関係があるかもしれない。潜渓寺の西方三聖の彫刻から竜門の浄土信仰の一部分を窺うことができる。
    浄土宗は唐の初期の僧侶―善導により創立され、西方の弥陀浄土法門を専修する宗派であるので、浄土宗または蓮宗と称されるわけである。浄土宗の教旨では、西方の十億仏土を除いて、もう一つの極楽の世界があり、人間がここに往生すれば、長生不老し、永遠に幸せな暮らしをすることができる。浄土の主宰者は阿弥陀仏である。浄土宗を修行する人は一生続いて阿弥陀仏の名称を朗読し、功績と徳行が円満になれば、観世音菩薩と大勢至菩薩により浄土世界に案内される。浄土宗には煩雑な理論がなく、修行する法門が簡単で勉強しやすいので、民間で広く普及されている。
 
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