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優填王像
恵簡洞
 
    恵簡洞が竜門西山の中段に位置し、西京(長安)法海寺の僧恵簡は唐高宗、則天武后などの皇室成員のために造営される功徳窟である。窟内の主仏及び右側の弟子阿難の顔つきが竜門奉先寺の大盧舎那像龕の主仏と弟子と酷似するので、「小奉先寺」とも俗称される。
    窟内の主像は元々は一仏二弟子二菩薩二天王二力士、合わせて9体であったが、現存するのがただ弥勒、阿難及び二菩薩だけである。
    西壁の真ん中に胡坐をかく弥勒仏は長方形の高台の上に座り、高い髻を結び、正面が品字形渦状模様で、垂直な鼻、福与かな顔、広い額、豊かな下あごをする。胸がやや上がり、双襟下垂式の袈裟を着、下裾の模様が「U」形をし、台座を被う。右手は右膝を撫で付け、左手は左膝にならし、掌を上に向ける。頭後に浅いレリーフの手法で丸い頭光と屏風を刻み、上部が三角形を呈し、両端が其々外に象頭(或は摩羯魚)を伸ばし、上から下まで順次として象頭、鳥(鷹のようである)頭獅身獣、蓮台と跪く人であり、「六拏具」の姿を呈している。この屏風は大万伍仏洞及び一部の優填王像龕の中にもある。右側の阿難は顔つきが福与かで、長い眉といいスタイルをし、双襟下垂式袈裟、交襟単服を着る。左手に丸いものを握り、右手の食、中指をその上に被う。菩薩の頭部は欠けていて、福与かな体つき、やや上がっている腹部をし、スタイルが美しい。
    南北壁の二天王、二力士はただ火炎状頭光の部分が残り、立体彫刻の身体と二菩薩の頭はすでに20世紀初期に盗掘された。
    南壁の洞門の所に題記がある:“大唐咸亨四年11月七日、西京法海寺僧恵簡は皇帝、皇後、太子、周王のために弥勒像一体、二菩薩、神王などを造った。これで皇帝、太子、周王の幸せが世々代々へ伝わることを祈る。”
    この題記から、この洞窟は大唐咸亨四年(西暦673年)に完工され、造営者が法海寺僧恵簡(恵簡は奉先寺大盧舎那像龕の検査僧でもある)であり、高宗李治、皇後則天武后、太子李弘、周王(即ち中宗)李顕敬のために作ったものであることがわかった。
 
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