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薬方洞
 
    薬方洞は前室と後室という二部分に分けられる。後室の正壁に一仏二弟子二菩薩を造る。この洞窟の両側に唐代の薬方を140も彫ったので、「薬方洞」と言うのである。
    これらの薬方の中で、完全なもの65種、一部欠けているもの42種、酷く欠けているもの33種、治療の病気名40例、内科、外科、神経科、婦人科、小児科及び五官科などに関わる。例えば、瘧の処方:黄連を粉末にし、未発の前に三指の量を取り、酒と混ぜて服用する。後に検査する;瘡の処方:柳を煮たお湯で洗う;韮をつき砕き、塗り付ける;其の他、霍乱処方、赤白痢の処方、癲癇処方、痞えの処方などもある。
    薬方の中で針術の療法は21種あり、調合方法は散、丸、膏、湯及び外用がある。記載される薬物の品種は173種にのぼり、中には動物、植物及び家庭の日常用品としての醤、油、酢などもある。
    これらの石刻薬方から、我が国の古代医学のレベルが相当な高度に発展したことが分かった。薬方の薬品はよく見られるものであり、民間で採集されやすく、臨床治療と普及にも便利である。西暦10世紀以後、これらの薬方は日本に伝播し、日本の『医心方』(西暦984年に編著)という本の中で竜門薬方洞の石刻薬方が収録され、「竜門方」と称される。このことから、中国古代医薬技術の伝播の広さと竜門石窟の石刻薬方の影響の大きさを見ることができる。
 
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